これらは全て関連しています。それぞれを単一に扱うのは間違っています。人間は今複数の問題を抱えていて、カオスの様に複雑な問題に直面しているのかもしれません。物事を単純化を望む人、複雑な問題を複雑に考える人、色々なアプローチがありますが、一つ言えるのは、我々が認識すべきは自然界の問題は完全に割り切れる物ではないこと。これは人間社会でも同じですが、皆が全てハッピーになる回答はありません。
我が部署でも良く言うのですが、Everybody equally unhappyという表現を使います。決して、楽しい言葉ではありませんが、大人である分これをどこまで受け入れられるかどうかで、人類が生き残って行けるかどうかの基準になるのかと思います。いつの時代も格差はあるし、不平等というものはあります。
災害では中国やミャンマー、環境問題では光化学スモッグや黄砂、食料危機ではアフリカだけではなく日本でも物価高騰、気候変動では炭酸ガスによる温暖化の長期的な問題、エネルギーでは石油の枯渇と石油の消費による環境悪化、生態系では生物種の絶滅や侵略種の問題、エコシステムでは循環型生物社会の変異、健康では環境・気候変動などによる新たな病原体の発生や悪化など、それぞれが複雑にどこかで絡み合っています。
昨日はパリに出張して、こうした問題をどのように監視していくかの会議に参加してきました。各国の国連機関の代表などが参加して議論しましたが、やはり再度認識しましたが、人間社会の仕組みというのは恐ろしく非効率である、と思いました。権威、プロセスを重要視する人が如何に多いことか。それも偉い肩書きを持った人程、それらに固執します。実質ではないとわかっていても頭が言う事をきかない。集団と個人では大分人間というのは様相を異にするようであって、人間の行動様式学というのは大事かもしれません。





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