ここ5、6年の日本のニュースですっかり日本人はお互いをつぶし合う事に目覚めてしまった様に思います。秋葉原の事件は直接的ですが、少しの不祥事を大げさに報道して群衆の心理を煽るメディアはもう常態化してしまったようです。今日のニュースでイタリアのフィレンツエの大聖堂に落書きした日本人学生が停学や解任などの厳しい処分を受けている事に対して、当のイタリアの新聞社などはびっくりしているようです。
デフレスパイラルならぬ、心の負のスパイラルとでも言うのでしょうか?日本人皆が心の病にかかった様に外からは見えてしまいます。もちろん、そういう報道しかしない事も影響はしているとは思いますが。原因の一つには、あまりに多くの目先の問題がクローズアップされるがあまりに、広い視野と長期の展望がなくなってしまっているのでしょう。その場しのぎが横行し、恒久対策が打てなくなってしまっている環境にあるのです。
対策も根本から間違っていて、秋葉原の場合にはナイフを売る規制をかけるとのこと。短期の解決にもなっていません。それよりかは抜け道を見つけるためのさらなる罪が誘発されるだけです。一般人も社会の中で自分の立場を得るために、ヒーローとならずとも悪人になれればそれでも良くなっている様です。
政治家はテレビに出てアイドルと何が変わらないかわからなくなっています。誰か悪者を作らないともう何も面白くなくなっているのが日本の社会のようにも感じます。一旦悪者を作ったらみんなでそれを一斉に叩くのです。村八分社会と同じです。
美しい日本、はどこに行ってしまったのだろう?と思います。まずは、皆が普段の生活を笑顔で良い所に住めて、おいしい食べ物を食べる事が出来て、暑くなく寒くない服装が出来る事。まさに衣食住の根元が何か崩れて行っている様な気もします。それよりかは、携帯のサービスが拡充するだの、どの車に乗るのが方が良いだの、という事の方が美徳の様に扱われてしまっています。
日本の農業はどうなっているのでしょうか?住宅基盤は?雇用問題は?生活の基盤は仕事です。家族です。ご飯です。服です。教育です。こうした核の問題がなぜか見えにくくなっていて、周りの瑣末な事で一喜一憂している日本人がいるのです。
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