じっ とベッドに横たわって、これまでの1ヶ月強のジュネーブでの仕事と生活を振り返ってみました。一人で考えだすと、生来の俺ってなんてだめなんだろう的な考 えが頭を支配してくるため、先週の出張で合流した日本の同僚が持ってきてくれた本を読みました。日本でもベストセラーだそうですが、藤原正彦著「国家の品 格」という本だったのですが、今国連機関にいる僕にとっても非常に励みになる道しるべとなる本だと思いました。
真の国際人とは何か?日本とはどういう国 だったのか?という事を、見事に僕の中で蘇らせてくれた感覚を覚えました。僕自身もジュネーブで働き始めてから最近の日本の根幹を失っているような気がし て、どこか自信なく過ごしてきてそれを虚勢でカバーしていて所がたまにあった様な気がするのです。僕ら日本人は今自分たちの立場を見失っているが故に、固 定した座標軸を失ってふらふらしているのだと思います。海外にいると日本人とは一体どんな民族なんだろう?と良く思います。昔から、なんとなく全ての面に おいて外国に対する劣等感というものを感じてきましたが、日本人たる品格とはなんぞや?というものを誰も教えてくれない中でこの本は開眼に等しい物があり ました。今後の自分の行動指針ともなるかと思っています。

さて、固い話はここくらいにして、ジュネーブにも桜が咲いている(今では「い た」の過去形ですが)事はご存知でしょうか?僕も知らなかったのですが、ジュネーブに来た当初に買い物ついでに家の近くを散歩していると、ちらほらと桜が 咲いているのです。ちょうど、季節も重なったので満開の桜を見る事ができました。アパートの庭に1、2本という感じで、日本のようにずらっと桜並木ではな く、なんとなく違和感がありましたが、それでもしばらくじっと立ち止まって見入ってしまいました。
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