2006年5月16日火曜日

1ヶ月を振り返ってみて



ヨーロッパ缶ビール特集でも始めようかな?と思って載せてみました。
(写真)オランダ産、Bavaria社、8・6、アルコール度数7.9%、味はフルーティで濃厚

昨 日は風邪で初めて休んでしまい、今日出勤したところ皆に心配されてしまいました。皆優しい人たちです。現在の、オフィスには13名のスタッフがいて、まだ 着任していないメンバーが来ると最終的には15名になります。日本人は僕一人だけ、国連機関だけに世界からまんべんなく集めた訳です。僕の他には、アメリ カ人2名、ヨーロッパ6名、中国1名、南アフリカ1名、現地採用4名となります。

現地採用の内、各国から来た右も左もわからない子供たち (僕たちスタッフの事です)を世話するお母さんとも呼べる人がいるのですが、その人から「きっとまだ慣れないから疲れたのね」と言われた時には思わず故郷 が懐かしくなってぐっと来てしまいました。なぜか最近孤独が多いからか感傷的になりやすくなっています。

さて、しばらく出張もないので、 少し余裕が出来そうなので、怒濤の様に過ぎて行ったこの1ヶ月程度を少し振り返ってみたいと思います。上司に4月1日着任を言い渡されて、当日になるまで も実はかなりどたばたでした。4月以前の仕事がこれまた大変で衛星打ち上げの運用をやっており、ほとんど1、2月は仕事場に泊まり込み状態で、準備どころ ではなかったのです。3月に入ってようやく準備も兼ねて、事前の出張を2週間ほどもらうことができました。それまで家族とも十分話し合う事もできず、とに かくどんな様子か見てくる、という調子で行ってみたというのが正解です。

しかし、ジュネーブという都市は甘くはありませんでした。まず、 住まいを見つけるのが至難の技ということにほとんど行ってから気づいたのです。国連関係の機関が多いため、あとスイスというお国柄のため人は多く集まるも のの住宅の供給が追いついていないのです。しかも、生活にかかる経費がとんでもなく高いのです。人によれば東京都心くらいと言われますが、断然それ以上か かります。ざっくりとですが日本の3LDKをジュネーブ市内に借りようとしたら家具付きで月30万以上、家具なしでは20万前後を見ておかなくていけませ ん。国連職員であれば、それなりに補助が出るようですが、僕の今回の立場はあくまで元の機関からの出向で、なおかつ長期出張という形をとっているため、そ うした補助が出ません。長期出張というと、日本ではかなりたたかれる立場ですが、それも出張に行く場所によりけりです。ジュネーブは長期出張者をも恐れを なす凄まじく生活経費の高い所なのです。

住宅だけではありません。食費もとんでもありません。レストランで昼食を食べるとどんなに安い所 でも大体20スイスフラン(2千円弱)、ちょっといい物を食べようとするとすぐに40、50スイスフランまでいっちゃいます。夕食なんか40スイスフラン くらいからでしょうか?とても、とても毎日外食なんかできません。良く言われますが、マクドナルドは日本の倍以上の値段です。気軽にいける定食屋〜なんて 世界ではないのです。当然、普段は自炊になります。今でも、僕は単身ながら極力自炊しています。スーパーも物価が高いものの、うまく組み合わせればそれな りに経済的にあがります。

こうした状況を避けるために、ジュネーブはすぐ先にフランスの国境が接しているために、フランス側に住む人も多 いのです。国境の行き来は結構簡単の様です(まだフランス側に行った事ないのですが)。フランス側は住宅も物価も、日本人の納得できる値段のようです。し かし、街としての規模は小さくなって楽しみは少なくなると思われます。ジュネーブもそんな大都会ではありませんけれどね。

色々ジュネーブ の悪口を書いてきましたが、実際観光に来るのは別として、住むとなると大変です。未だ、メリットを見いだせていません。以前、アメリカに住んでいた事があ るのですが、それと比較してしまうとどうしても住み易さではアメリカに軍配があがってしまいます(当然でしょうが)。ジュネーブ自体の街としての魅力は当 然あります。きれいだし、自然は多いし、周りには素晴らしいアルプスとレマン湖があります。

多分、こうした僕の心情はおそらく家族と離れ ているからという要素も強くあると思います。家族と一緒にこれなかったのは、非常に微妙な所があるのですが、そうした方が良いだろうという妻との悩みに悩 んだ末の結論があったからです。今後、もしかしたら状況が変わって家族が合流するかもしれませんが、今はその可能性は非常に小さいです。夏休みくらいに帰 れるかなあ?と考えていますが、それもどうなるかわかりません。

なんだか、毒気を吐き出してしまった感じですが、日記ですからその日の気分を十分に吐き出したいと思います。続きはまた後日。

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