昨日の日曜日はジュネーブ日本倶楽部が企画した近隣のボー州の散策に参加しました。ジュネーブ日本倶楽部はジュネーブと近隣のフランス領に住む日本人のための会です。日本人同士の交流があるだろうと思い僕も入会しました。月に一回はなんらかの催し物を開催していて活動は活発のようです。確かに、ジュネーブは日本人は結構多いので日本人同士の結びつきも結構歴史が長いのでしょう。
さて、以下、写真付きでご紹介します。
今回散策したのはジュネーブから先週行ったモントルーを経由して、山岳パノラマ鉄道( GOLDENPASS PANORAMIC)で約1時間の所にあるロッシ二エール村(ROSSINIERE)という場所です。中々ジュネーブに長年住んでいる人でも行った事もない場所だそうで、ジュネーブから比較的近くにありながら知らぜらる所のようです。
山岳鉄道です。車内は快適で窓が大きく景色を眺めながら旅するのに最適な鉄道です。スイスはこうした山岳鉄道が非常に発達しています。

鉄道はモントルーから出発早々山をジグザグに登り始めます。モントルーの街とレマン湖と遠くのアルプスの景色が素晴らしかったです。

山を登りレマン湖から奥の方に入って行くと山に囲まれた素晴らしい緑の山村風景が広がります。如何にもスイスという感じです。ちょうど天気と季節が良かったので風景が非常に映えました。

景色を眺めていると1時間はあっという間でした。シャトー・デー(CHATEAU-D'OEX)という駅で降りて日本倶楽部の参加者が現地集合しました。僕以外はほとんど失礼ながら皆さん50代前後の方ばかりでした。ジュネーブ暦も長いかたばかりで、着任2ヶ月の僕はまさにひよこ。皆さんフランス語もそれなりに出来る様で、今回僕は色々な意味で初心者でした。
写真は、シャトー・デーの駅です。降りてまず感じたのは、電車がこないと静かで時間が止まったような世界です。
集まって人数を確認するとすぐに出発となりました。今回の企画係であるTさんはもうかなりお年を召した女性でしたが健脚です。どんどん歩いて行きます。歩き始めて最初の風景です。シャトー・デーから遠くの山を望む風景です。

歩いていると途中で標識が所々にあります。スイスは登山に関する整備が非常に良くなされているようです。今回の散策はシャトー・デー村からロシニエール村まで山を登って降りるコースで約1時間ちょっとです。

養蜂場です。初めて見ました。確かにハチが周辺を飛び回っています。しかし、道のすぐそばにあるのですが刺されないのかなあ?

山の方に入って行くと牛が何頭も放牧されていました。ここはチーズの産地でお乳がパンパンに張った写真のような非常に立派な乳牛ばかりです。

放牧されている場所も、写真のような所であり牛さんも広々していいよね〜って感じです。草地もきれいで農薬なんて使っていないんだろうなあ?と思います。

どんどん山を登って行きます。結構傾斜が急な所もありましたが、参加者の皆さんはみな息を切らしながらもどんどん登って行きました。50代は元気です!

山からは頂上付近から流れ出る雪解け水が行く筋にもなって流れ落ちて行きます。

ワラビがありました。もう大分育ち過ぎでしたが、あたり一面ワラビが生い茂っている所がありました。

大分上まで登ってきました。歩く所も結構勾配が大きい所です。側にはタンポポなどの花も咲いていました。

行程の半分である場所に到着。結構登りました。皆さんお疲れ〜風景も良いです。

別方向の景色です。ロシニエール村の方向の景色です。

さて、そこから段々と下ってロシニエール村に向かいました。村の全景です。ここの一帯はこういう感じで村が山の合間にいくつもあるようです。

村に入るときれいなログハウスがたくさん。緑も完璧に整備されています。どうやら別荘地もたくさんあるようです。写真はみんな別荘だそうです。

村に着くとちょうどお昼の時間です。歩いたのでお腹もすきました。お昼はレストランでローストビーフとワインをあっという間に食べてしまいました。デザートは果物に地元のコンデンスミルクをかけたもの。ミルクがとてつもなく濃くおいしかったです。

お腹も一杯で2時間くらいくつろいでから、地元の人にロシニエール村を案内してもらう事になりました。案内係は活発でかわいい地元の女の子でした。フランス語なのでTさんが通訳をしてくださいました。

ロシニエール村だけでなくこの辺一帯は観光やチーズなどによって成り立っている場所だそうです。チーズは乳牛からですが、乳牛はある意味人間より重宝に扱われ世話が大変なようです。放牧が大変で春から夏にかけては山の斜面の草地で放牧させるそうで、写真の山の上まで連れて行かなくてはいけません。冬は山は雪が積もるので村の牧舎で干し草で育てるようです。なんだか、こういう知識って昔は当たり前だったような気がしますが、忘れ去られていますよね。

この村は石造りの家を建ててはいけないそうで、ほとんどが木造建築になっています。写真はLa Maison de la Place。1664年に建てられた歴史重要文化財だそうです。焦げたような色は太陽による長年の焼き色との事。驚きです。他の家も似たように大きい家ばかりですが、昔は家族は大所帯という日本でも昔そうだったのと同じ理由だそうです。

ここの建物の特徴の一つで木の積み重ねによる屋根の作り方が興味を引きます。薄い木の板を何重にも積み重ねて屋根を作ります。tavillonsと anseillesという二通りの木組みの方法があるようです。一つの家の屋根を作るのに20万枚以上の木の板が必要とのこと。

写真は村最古の建物であるLe Grand Chaletで、建築250年だそうです。木造建築でこれだけ大きい建物がこんなに長く維持できるとは素晴らしい事だと思います。ここの住んでいた Baltus氏は日本人の節子夫人という人と住んでいたとのこと。村一番の大きな建物で歴史重要文化財です。

村の時計台。村の人たちはのんびり暮らしています。

この後、ロシニエール駅から電車に乗って帰路につきました。今回は日帰りのピクニックでしたが、中々面白かったです。これからもこういう行事にはどんどん参加していきたいですね。
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