2006年6月9日金曜日

スイスの住まいのミニ知識



<今日の一枚>
ジュネーブイギリス公園にある直径4メートルの花時計です。長針が世界で一番長いとか?もう少しすると、もっと花が咲いてきれいになるようです。ここの所晴れる日が多く、気持ちの良い気候が続きます。それにしても日が長く、夜10時くらいまで明るいのでなんだか調子が狂ってしまいます。まだ慣れません。夕方に仕事場を後にしてもまだ真昼の太陽です。

<お仕事>
今日で1週間がまた経ちました。今週は水曜日の電話会議でしたが、それ以外は特に大きなイベントはありませんでした。しかし、なぜか今週は仕事に対するやる気がなんとなく失せていました。ノルマがこなせず自分自身にイライラしていました。そういう時もあるかと思いますが、なんとなく見えない壁にぶちあたっている様な感じです。まあ、焦らずなんとかなるさの気分で乗り越えようかと思っています。
そんな時には海外で仕事しているので焦るのは止めて、特に急ぎでなければのんびり仕事するのがいいのかもしれません。ともかく、今週は終わってほっとしましたというのが正直な所です。来週は、またスタッフミーティング、ヨーロッパ宇宙機関(ESA)との調整会議などの行事が何かとあります。パンフレットの原稿書きや宿題も2、3個たまっています。ローマでのワークショップの準備もしなくてはならず、こちらも中々進みません。
こちらで仕事する時に特に重要なのは、物事をはっきり明確に言う必要があるということです。日本のいわゆる阿吽の呼吸というものは通用しません。気持ちを汲み取ってくれるであろうという期待はほとんど期待できません。相手はドライであるという事を念頭において仕事しないと特に日本人の場合にはいけません。また、そうであるが故に物事を説明する時には主語が重要になります。日本語は主語を省略できますが、英語では極力省略しない事が大事です。それだけに、必然的に話し言葉も理論の上に成り立ちます。日本人の文化との違いの大きな一つですが、これに慣れるのが疲れる訳です。例えば、日本では皆が当然わかりきっているから発言しないような事も平気で繰り返し言う訳です。「環境問題はグローバルな問題だから解決するべきである」という様な事を平気で繰り返して言う訳です。日本だとわかりきっていますよね?でも、その当たり前の事を言うのが大事な訳です。日本語の文章を英語に訳すと、たまに理論の欠陥が見えてくる場合もあるのです。

<生活>(スイスの住まいのミニ知識)
別にスイスだけに限った訳ではないかもしれませんが、今日WMOに長くおられる日本人で国際公務員D1(ディレクター級)のTさんと昼食を食べたのですが、スイスでは持ち家という概念が日本とやや違うそうです。スイスでは、家を買うというのは買値の1/5の予算位があれば後はローンを組んで買えるそうなのですが、そのローン自体が結構緩い規制らしく、日本の様に早くなんとか返そうといった様な物ではないそうです。これはなぜかというと、家自体がずーっと長持ち(数百年前に建てられたとか)するからだそうです。
そう言われてみると、確かに一つの家は数百年持つのであれば一世帯だけで終わる訳ではなく、途中で売り払って他の人に譲る事が基本になってきます。なので、本当の持ち家というよりは長い目で見ると長期の定借のシステムと同様と言えます。だから、住居費が高いにも関わらず家賃は安くなり、誰でも皆結構手軽に家が持てる様なのです。日本の場合には、地震のリスクや、四季の湿潤の変化、それに木造建築であるが故に、一つの家を購入すると途中で修繕・改築が必要になってくるし、それ以前に基本的に1世代で終わりという考え方ですよね。最近では、日本も定借の考え方が出てきましたが、基本的に家自体が長くは持たないのであまり受け入れられないのではないでしょうか?また、スイスでは本当の持ち家とする場合は、固定資産税(これが高いらしい)を払えるお金持ち人たちだけのようです。そうなると何世代にも渡って、この家は誰々の物という由緒がついてしまうくらいなのですね。極論すればお城がその良い例ですね。だから、スイス(あるいはヨーロッパ全体)では不動産バブルというのはありえないんでしょうかねえ?

<生活>(振込)
電気、ガス、水道、電話などの公共料金はこちらでも当然、銀行や郵便局経由で振込になりますが、手続きは簡単です。写真の振り込みように記入して、銀行でも郵便局でもいいから窓口にお金と一緒に持って行って払えば良いだけです。振込手数料は基本的にかかりません。また、郵便局から銀行、銀行から郵便局への振込は規制がないようです。インターネットによる口座からの振替も可能です。



<ワールドカップ、全仏テニス>
始まりましたね。ドイツ対コスタリカ戦はこちらではちょうど会社から帰ってきてみる事が出来ました。それにしても、ドイツはなんだか往年の強さが見えませんね。勝つには勝ちましたがなんとなく危なっかしいと思ったのは僕だけでしょうか?
同時に全仏テニスも準決勝まで来ました。女子ではスイスのヒンギスが惜しくも準々決勝で敗れましたが、男子ではフェデラーが決勝まで残りました。見応えのあるスポーツが結構目白押しです。

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