ストレス解消のために今日は山に行く事を決めていました。朝5時に起きて6時45分の電車でジュネーブから首都ベルンを経由して、中央スイスにあるアルプス山岳地帯で有名なベルナー・オーバーラントに向かいました。こういうとあまりなじみがないかもしれませんが、ユングフラウとかアイガーとかの登山家にとっては外す事のできない山岳地帯です。以下、写真付きで紹介します。
・ジュネーブ出発
ジュネーブからは電車で最終のユングフラウヨッホ駅まで5時間強かかります。日帰りでも行けるとの事なので思い切って行く事にしました。電車賃は先日入会したHalf Fare Cardのおかげで往復150フランです。まともに買ったら300フラン位になってしまいます。しかも今回はなぜかスペシャル価格で120フランに割り引いてくれました。ハイキングシーズン突入だからでしょうか?電車はIC(インターシティ)です。ベルン経由で拠点となるインターラーケン・オストまで約3時間です。ジュネーブからベルンまでは2階席の車両で空いていたので快適でした。

・インターラーケン到着
ベルナー・オーバーラントの拠点となる観光地であるインターラーケンは、ブリエンツ湖とトゥーン湖に挟まれる風光明媚な所です。ここからハイキング、登山を中心とする観光が始まる訳です。街には名門ホテルやカジノまであるそうです。今回僕は日帰りなので時間に制限があったので、途中は乗り継ぎ時間も短かったのでインターラーケンなどは寄らずに、一気にユングフラウヨッホまで向かう事にしました。今度、ゆっくり来れればと思います。

・トップオブヨーロッパまで
ユングフラウヨッホ駅はヨーロッパでもっとも高度の高い駅(3445メートル)です。インターラーケンからは登山鉄道になります。途中にもグリンデルワイドなど、有名な観光地があり訪れるべき場所は多いのです。アルプスの山々を眺める展望台も3カ所あります。
登山鉄道も2回乗り換えなくてはいけません。しかし、乗り継ぎなどがうまく出来ており初めて来ても全く問題ありませんでした。


・登山鉄道からの眺めは最高
とにかくなんというか、スイスって感じです。眺めはすごくきれいです。ずーっと眺めていて飽きる事がありません。写真はラウターブルンネンから見た風景です。シュタウプバッハの滝が垂直に流れているのが見応えがあります。

・ユングフラウ
最初の登山鉄道の終点(クライネシャイデック:標高2061メートル)で撮った写真です。ユングフラウは標高4158メートル。乙女という意味だそうです。

・アイガー、メンヒ
同じ所で撮ったユングフラウの右隣にある有名なアイガー(標高3970メートル)とメンヒ(標高4099メートル)です。アイガー北壁は登頂困難な所で有名ですよね。かの有名な小説家新田次郎もアイガーをこよなく愛したとか。記念碑もあるそうなのですが今回は時間がなくて残念、訪れる事ができませんでした。今日はこれまでは快晴です。しかも、この時期がちょうど登山、ハイキングシーズンの開始と重なるため人は非常に多かったです。

・ユングフラウヨッホまでの登山鉄道
トップオブヨーロッパまでの登山鉄道です。お客が多いのがわかるでしょう?しかし、不思議な事になぜか席は足りるんですよね。立って乗っている人はあまりいないのは不思議でした。日本人の団体観光客も多く日本語での説明ガイドもあります。

・ユングフラウヨッホ駅
そのまま一気に1000メートル以上を登りつめ、ユングフラウヨッホ駅に到着しました(標高3454メートル)。到着は12時過ぎ。やはり5時間強かかりました。こんな所までどうやって鉄道が引けたかというと、主に岩盤をくり抜いて鉄道を引いたそうです。アルプスの山が固い岩盤質が多いのでこうした行程が可能となったようです。ここにレストランが複数、色々なサービスや会合まで開ける設備が置いてあります。

・スフィンクス展望台
駅からエレベーターに乗ってまずは全体が見渡せるスフィンクス展望台へ。快晴で良かった!期待していた通り、いやここはそれ以上の眺めを提供してくれました。写真は展望台のデッキで360度の眺めが見渡せます。後ろはメンヒです。メンヒとは修道士という意味だそうです。見ているとなんとなくそんな名前をつけたくなるんだろうなあ、と変に納得します。それにしても、ここは地球を感じる事が出来る眺めです。是非、一度来る価値は十二分にあります。
スフィンクス展望台自体は環境や宇宙の観測のサイトとしての役割も持っています。宇宙線の測定や氷河、地層、大気などの観測も行っています。アルプスは中学校の時に習った様に元々海底が長年の地殻変動活動で隆起して出来た、いわゆる”しわ”です。


・アレッチ氷河(世界遺産)
僕が今回もっとも見たかったのが、このアレッチ氷河です。氷河を一度じっくり見たかったのです。美しいです。本当に川のようです。源流がこのメンヒとユングフラウの間からになります。ヨーロッパ最長の氷河です。世界遺産にも指定されています。氷河をこんな形で全体を見渡せる所は本当にここくらいではないでしょうか?

・メンスヨッホ山小屋まで歩く!
スフィンクス展望台から降りた後、どうしようか?と悩んでいたら歩いて45分位の所に山小屋があるとの事でそこまで行ってみる事にしました。外の氷河の上を歩いて行くコースです。しかし、見てみると登りも結構きつく長い行程です。頑張っていってみるべー、ということで歩き始めましたが、実際かなりきつかったです。3枚の写真が距離感がわかるでしょうか?また、スフィンクス展望台がどこにあるかわかりますか?結構すごい所に建っています。45分は本当に長くきつくみんなぜいぜい言っていました。ようやく、標高3650メートルの山小屋まで着いた時には足が棒の様でした。しかも、空気が薄いのか?肺がうなりをあげているようでした。今回、ここのルートが一番体力的にきつかったのですが、富士山の山頂にも等しいような環境を普通の格好(それでもヤッケと登山靴は必要)で登れてしまうは意外な感じがしました。




・一休みと昼食
山小屋に辿り着くと息切れしてしまったので、ゆっくり休みつつ昼食をとる事にしました。メンヒの頂上近くの切り立った場所にある山小屋ですが、宿泊施設もあり快適な場所です。写真が昼食メニューです。パンと暖かいソーセージ入りのミネストローネスープ、それに甘いものが食べたい、ってことでスモモのクリームたっぷりのパイを食べました。おっと、ビールをビッグサイズで頼んで飲んだら益々足下がふらついてしまいそうです。。。
そういえば、スイスはベルン以東は急にドイツ語圏になります。電車内のアナウンスもフランス語、ドイツ語という順番からドイツ語、フランス語という順番になります。ここら辺一帯もドイツ文化圏になるみたいです。


・一応記念に
山小屋で写真を撮ってもらいました。サングラスはここでは必需品です。ないと目を本当にやられてしまいます。こう見ると本格的に山登りをしていたみたい?

・地層が見える
アルプスはしわだといいましたが、それがよくわかるのがこの写真です。しわしわになっていますよね。

・展望台から手紙が出せます
日本のポストも置いてあります。

・氷の部屋
氷河をくり抜いて作った氷の部屋もあります。常に氷点下なので溶けません。

・帰途へ
山小屋に行ったらかなり時間を使ってしまい、ジュネーブに戻るには15時位には降りなければならず、あっという間に時間が過ぎて行ってしまいました。また、午後から雲も少し出てきました。山の天気は変わり易いですね。
今回の旅行は疲れましたが、それでも十分良い気分転換になりました。スイスの醍醐味を味わいました。今度はもう少しゆっくりスキーでもしに来たいとことです。帰りはどっつ疲れたため湖を眺めながらぼーっとしていました。

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