2006年11月16日木曜日

送別会

<今日の一枚>
今日、仕事仲間でギリシャ人のエレニが契約期間の任期終了するため国に帰る事になり、いる仲間だけによる簡単な送別会を行いました。といっても本当に簡単なコーヒーとケーキで30分ほど語っただけでしたが。エレニは夏のレマン湖パレードの時に一緒に踊った記憶が新しいですね。帰国したら修士の学位を取って、その後我が部署に関係する国の代表に勤務するとのことで、また関わりがありそうです。



写真は左回りでピーター(アメリカ人)、アレクシア(スイスとフランスのデュアルシチズン)、エレニ(ギリシャ人、今回の主役)、ダトング(中国人)、ナターシャ(パキスタン人)、クロエ(フランス人)と国際色豊かですよね。

<お仕事>
今日は、午前中IPCC(気候変動に関する政府間パネル)に所属しているスタンフォード大学の教授の気候変動に関する現状と今後についての講演を聞きました。WMO職員向けの講演だったので、かなり専門的な話題になったので、僕は今日は中々全部理解する事はできませんでした。なんとなく、気候変動には不確定要因が大きいために、現在見積もられている今後100年間の気温上昇の度合いについては誤差要因をどのようにして見積もって行くかが重要な課題になっているようです。

気候変動の話題ほどサイエンスの分野と政策決定者、それにエコノミストが国際的にハイレベルで連携している分野はないのではないでしょうか?それぞれの分野が違い、かつ予測の話をしているだけに、ある意味雲を掴む議論でもあるし、そうは言っても対策のための情報として予測と仮定の作業を繰り返して行わなければなりません。

今回はサイエンスの話を中心にしたのですが、今後100年の間で地球の平均気温は確実に全球規模で上昇する事は疑いのない事実としてあるのですが、それが何度上昇するのか?で研究が行われています。最新の気候モデルとその数値シミュレーションなどから得られた気候感度というパラメータによると、1.8度から4.5度前後に感度が高い(つまり1.8度から4.5度の間で平均気温が上昇する確率が大きそう)とのことのようで、これはまさに数学の統計・確率論の世界に入ってしまいます。ただ、気温が例えば1度上がるのと、5度上がるのではその経済効果、地球に対する効果(海面上昇の範囲、つまり水没する地域の分布など)が全く違ってくるようです。そこから先の実際の影響はまた別な研究分野に引き継がれて行く訳です。

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