2007年6月12日火曜日

災難

少しご無沙汰していました。イタリアから土曜に帰ってきました。今回災難に遭遇してしまいました。ローマで盗難にあってバッグを盗まれてしまいました。ローマには5、6回行っていますが初めてでした。慣れた頃のなんとやらという奴でしょうか?すっかり油断していました。。。

ローマの出張では、2日間の欧州宇宙機関(ESA)でのワークショップに参加していました。今回は発表もなくモニターしていれば良いワークショップだったので楽かなあ?と思っていましたが、そうは中々問屋がおろさず事務局としての様々な調整業務に奔走していました。ワークショップ自体は中々成功裏に終わりましたが、それでも持ち帰り調整事項は多々。調整事項を忘れずにメモって会議場を後にしました。

今回のローマ出張後は年休を2日とって、フィレンツエと友人のいるピサに行く予定にしていました。水曜の夜にユーロスターでフィレンツエへ行くべくローマ・テルミニ駅で切符を買い乗車。会議後の疲れからかほっと一息、体の力が抜けていました。そこへ窓の外からジプシー風の少年が一人何か話しかけてきました。

ユーロスターなので窓は開かないので、手振り身振りで時間を聞いている風でした。この時に気づくべきでしたが、僕は全くの親切な日本人を演じて時間をなんとか正確に教えようと懸命にあの手この手で時間を教えようとしました。少年はわかったようなわかっていないような振りを見せながらおよそ2、3分程度やりとりしていたでしょうか、少年はふとわかったというそぶりを見せて立ち去りました。

わかったのかな?と思いつつ、また一息。ふと、席の横を見ると、置いておいたはずのバッグがない・・・一瞬、棚の上に上げたかと思いました。しかし、そんなはずはない・・・とすると・・・事態を把握するまでにおよそ20秒くらいかかりました。「やられた!」気づくや否や、電車の外に走って出てみると少年の影も形も見えず。後で考えてみるに典型的な盗難の手口でした。地球の歩き方を見てみれば手口のケースとして載っていた位だったのです。

しかも、電車は発車5分前。フィレンツエ行きの最終のユーロスターでした。とりもなおさず、駅員に盗難の事を告げると、駅員は涼しい顔で「良くある事だなあ、警察はあそこだよ」とまるで盗まれた事が悪い様な言いぶり。僕は地団駄を踏むしかありませんでした。バッグは戻って来ないと判断し電車に乗り込みました。幸い財布とパスポートは無事だったので、最悪の事態は免れた訳です。

以上が盗難のあらすじですが、皆さんもローマのみならず外国では十分気をつけてください。人の良さが特徴の日本人は本当に年中鴨にされます。見知らぬ人が近づいて来たら相手にしないだけではなく、寄せ付けない冷たさと冷淡さを態度で示す必要があります。時には力づくて追い返す事も必要です。今回は本当に身にしみました。

先日デジカメを壊れて、今回パソコンや電子辞書などを盗まれ、ここ最近インフラ系がぼろぼろになりつつあります。

今日は、盗難のあらすじのみで失礼です。フィレンツエとピサの概要はまた後日。

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