日本と全く同じ物を探す事は往々にして不可能な場合があるので、その代用品やなくても良い様に対処したりすることが創意工夫の一環です。ニラやキャベツは日本と同じ物は中々ジュネーブに限らずヨーロッパの普通のスーパーには売っていませんが、料理によっては対処の仕方があるものです。先日の餃子もほとんど日本食材店に行く事なく作る事ができるのです。
ちょっと前に料理の鉄人が「素材に国境はない」と言い切りましたが、至言であると思います。和食でも洋食でも如何様にも工夫次第で、その土地土地の素材が適用出来るのです。どうしても足りない物や、合わないものがあるとは思いますが、それはそれで不便で割り切るしかありません。その不便さから如何に日本があらゆる食材やレシピ、調理器具に恵まれているかが逆にわかります。
ウンチク垂れまくりですが、今日はこちらで味わえる郷に従った料理を「安く」作ってみました。今日の夕食にかけた買物額は大体概算で5ユーロくらいでしょうか。スイスよりもフランス側の方が野菜や果物、肉類の価格が安いため食材はフランスで買った方がお得かと思います。今日のレシピはトマトとブリーチーズの前菜、生ハムメロン、キノコのスパゲッティ、ボルドー赤ワイン、です。


生ハムメロンはどうしても日本で食べてもおいしいとは思えませんでした。しかし、こちらに来て自分で作って食べてもなんとおいしいことか。生ハムとメロンのそもそもの質が違うと言ってもいいのです。しかも、安い。特に果物はメロンに限らずなんでも安いような気がします。パイナップルなどの南国jのフルーツはセネガルなどのフランス旧宗主国からの輸入が多いみたいですね。隠れた利点かもしれません。
ともかく、こうしたヨーロッパの食事がやはり地元ではおいしいのです。日本で食べる寿司がおいしいように、ヨーロッパで食べるフォアグラはおいしいのです。土地土地の食材に敬意を払うとの同時に、それらを和食、洋食などの全ての地域文化の料理法に適用出来る感覚は、日本文化の大切さを認識するためにも重要な事だと思います。
もっと言うと、こうした経験から日本文化を再認識して大切にしようという想いが湧いてくるのではないかと思います。





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