2008年11月30日日曜日

Beanue, Macon

日本でもボジョレ・ヌボの解禁がつい先週でしたが、本場のフランスでもボージョレの解禁を祝してワインの地元では盛大なお祭りがあったようです。僕は、その日はあいにく出張でルーマニアに出ており参加できましせんでした。しかし、翌週、祭りが終わった後のワインと美食でフランスでも有名なボーヌとマコンを訪れました。こちらに来てからというもの、ワインがおいしく日本で焼酎や日本酒を気取っていた自分がすっかりワイン党です。もちろん、博学は全くありません。最低の最低の知識と、おいしいものはおいしいという感覚主義によるウンチク全くなし状態で過ごしていますが、それで十分だと思っています。

それにしても、祭りの後のボーヌとマコンは結果から言うと最高でした。ブルゴーニュの本場の本場のワインを味わう事が出来、しかも安く本場のおいしい料理を味わう事が出来て、帰国間近の身にとっては最高の思い出です。

以下、写真と共にどうぞ。

まずは、ボーヌを訪れました。2回目ですが今回はワインと食事に重きを置いています。ジュネーブからボーヌは車で2時間前後です。ボルゴーニュワインの中心地として市内は各所にワイナリーとカーブが点在しています。栄光の3日間と呼ばれる新酒の祭りを終えた街は閑散としてました。昼過ぎに到着してたため、まずは昼食で早速ワインのヌボと共に美食と走ります。





入ったレストランではもちろんヌボの赤ワインをオーダー。アペラシオン・ボジョレー(土地の新酒)を味わってみるとすっきりさわやかでおいしいワインです。料理は豚のカレー風味の野菜添え。素晴らしい取り合わせです。何よりも、ボジョレー・ヌボってこんなにおいしいと思ったのは初めてです。正直に言いますが日本では絶対に味わえないものです。

次に、早速ボーヌのワインテイスティングを試してみました。











次に訪れたのが地元のワインを15種類テイスティング出来るこの街の代表的なカーブドデギュスタシオン(テイスティングの出来るワインカーブ)です。しかし!15種類全部テイスティングしてみて出た結論!まずい!はっきり言ってまずいです。所謂観光客向けのなんでもありのワイン店と言ったらいいでしょうか?とにかく、この店だけは寄るべきありません。地下のワイン保存庫を利用して、順次倉を歩きながら15種類のワインをテイスティング出来ます。物珍しいので雰囲気でおいしく感じる事もあるでしょうが、残念ながら明らかにまずいワインを高値で売っている様子です。

ちょっと失望の念を抱いたまま、次にボーヌ郊外のワイナリーに寄って見る事に。









このワイナリーで全く正反対の体験をすることに。ワインがおいしい!ワイナリーはボーヌのすぐ郊外のMichel VOARICKというカーブです。ワイン畑のど真ん中にあるような村の一つのカーブです。英語の出来ないフランス人のおじいちゃんと、たどたどしいフランス語で会話してなんとか意思疎通しながらのワインテイスティングは楽しくそれでいてワインの出来は素晴らしいものがありました。皆様、フランスのおいしいワインを味わいたいのであれば、ワイナリーを実際に自分の足で訪れるのが一番です。街でのワインショップもおいしいワインに出会えるかもしれませんが、それ以上にワイナリーに実際に出向く事がなにより本質に迫れます。その差は大変大きいと思います。日本でもデパートで買う日本酒と田舎の地元の酒蔵で買う日本酒が全く違うのと同じ事かと思います。しかし、ワインの方がより気軽に地元のワイナリーに出入り出来る様な気がします。

次に、もう一件別のワイナリーに寄ってみました。





Chateau l'Ange Gadienというワイナリーですが、こちらは楽しい一時を過ごせました。きさくな女主人が出迎えてくれて、懇切丁寧に一つ一つのワイン、カシス、スパークリングワインを紹介してくれました。同じく来ていたスイス・フリブールからの御一行も既に上機嫌でワインテイスティング。一緒に、自家製のケーキを味わいながら、時を忘れていついてしまいました。ワインの美味しさだけではなく、ワイナリーをめぐるのも楽しい時間です。今回は、既に11月の末の時期でありワイナリー巡りには少し遅い時期でしたが、却って末期の時期直前ということもあって混んでいなくてラッキーでした。

そして、帰り道に最後にマコンに寄ってフレンチのコースの夕食に舌鼓をうってきました。しかも、満腹コースで安い!一人32ユーロのコース以下、ご紹介。



まずは、マコンの地元のワイン。これがまたおいしいのです。



フォアグラテリーヌ。最高です。イチジクのパテと柔らかめのトーストと一緒に食べて、ワインを味わうとなんとも表現できません。日本だとフォアグラって人工の美食として敬遠されがちですが、やはり素晴らしいワインには絶妙に合います。フランスでのみ味わうべきかもしれません。



主菜のラムチョップステーキ。既に、フォアグラで大分満足してしまったのですが、やはり主菜の威力は抜群です。



フランス料理では、主菜とデザートの間にチーズが入ります。日本人にとってはこのチーズは賛否両論あるかもしれませんが、一般的に重いのではないでしょうか?しかし、それでも、コースに含まれている以上頑張って食します。これはフレッシュタイプのチーズでクリームがかかっていてヨーグルトみたいな感じです。デザートにはいいかもしれません。



デザートはまた大盛りでした。完食は出来ませんでしたが、それでも内容の濃いかつ満足度100%以上のコースでした。今回の旅で得た教訓の一つ。ガイドブックは信用するな。自分の足で歩き回って探せです。

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