2006年5月25日木曜日

Ascension day



<今日の一枚>(1)
ジュネーブ旧市街の中心に建っているサン・ピエール寺院(Cathedrale de St-Pierre)です。かなり大きいです。旧市街はこじんまりしていて小さいのですが、その中心にひときわ大きい教会が建っているのです。まだ、中には入った事がありません。



<今日の一枚>(2)
武器庫。宗教改革の戦いの場だったようです。

<生活>(休日)
今日は、Acension day(キリスト昇天祭:復活祭から40日後の木曜)という日本人には非常になじみの薄い休日でした。ヨーロッパの休日は実は結構難しいのです。特に、キリスト教関係の休日になり、それがまずカトリック系かプロテスタント系かで州によって異なってくるそうです。ジュネーブはプロテスタント系だそうです。(何がどう違うんだかさっぱり。。。)そして、春分の日の後の満月の次に来る日曜が復活祭で、かつまたその前の金曜がお休みになります。まず、これがよくわかりません。春分の日自体がまず中々把握していないのと、その後の満月、と言った時点で既に天文学になっています。そして、さらにその復活祭の日から40日後の今日がAscension dayになる訳です。この計算は結構複雑らしくホームページに何十年先までも計算した結果のカレンダーが載っているくらいです。我々日本人には、全くなじみが薄いしろものですね。

さて、今日は見事に家に閉じこもってしまいました。外に行く予定が全くなく、明日締め切りの仕事もあったため、家でぼーっとしながら仕事していました。さすがに、一歩も外に出ないのは体に良くないのでKioskに飲み物とパンだけ買いに外へ出ました。なんだか、最初はすっごい暗い生活だなあ、と思っていましたが段々慣れてきてしまいました。
旅行にでも行けばいいのですが、いくつか腰が重くなる理由があります。
(1)行く心の余裕がない(これにもいくつか要素があって、一人で行く気にならない、家族も妻が一人で子供2人を面倒見ている事を思うと自分だけ楽しもうと思う気に中々ならない、すごく行きたくなる食指の動く所がない、という感じです。)
(2)旅行代が高い(鉄道代も普通で買うと運賃が非常に高い、飛行機代はフランス、スペインに行くのは比較的安いがドイツなど東方面はなぜか高い、しかもこれまたジュネーブのコアントラン空港の空港税がバカ高い(航空券と同額をとる場合もある))ワールドカップも行きたいのですが、それはさすがに混んでいると思うので普通に週末にドイツに行くにしても格安で300フラン以上かかります。気軽には行けません。結構、一人でも切り詰めた生活をしている感じなので、旅行に行くと一気にどかんと出て行ってしまうから慎重になっています。
てな感じで、まあせいぜいスイスの近場の山でも行ってみんベーかなーって感じなのですが、どうもおじいさんになってしまっているのです。いかんいかん。
今、なんとなく計画をしているのは、フランス方面でモンブランの山登り、フランス第2の都市リヨン見物、スイス内ではユングフラウヨッホ山登り、氷河見物位を考えています。でも、いつ行こうかなあ。まだ腰が重い〜。

<生活>(単身にした理由)
暗いついでに、もう一つ暗い話題を。。。
ジュネーブに家族と離れて単身で来た理由をうまく説明できるかわかりませんが、以下振り返ってみます。
(1)家族の旅費が出ない(一人20万×3=60万)
(2)引っ越し代が出ない(ジュネーブまで段ボール15箱で60万、当然それより多くなるので100万以上)
(3)生活立ち上げ(アパート契約:敷金3ヶ月分30万×4=120万+諸々最低50万=多めで200万)
(4)教育費(インターナショナルスクール(英語教育)の場合:一人年間150万以上×2=300万、現地幼稚園の場合は無料に等しいがフランス語のみ)
(5)車(家族がいれば必要です。中古でも150万くらい)
(6)教育((4)の通りインターに入れれば英語だが高い、日本語学校はない(補修校のみ)、現地校はフランス語オンリーなので親と子供が慣れないと大変)
以上、合計子供を現地校に入れた場合でも500万の準備金がいる訳ですね。こんなお金どこから出てくるのでしょうか?しかも、帰国する事も考えておかなくてはいけません。
少なくとも(1)(2)(5)は会社が負担してほしいものです。
長期出張の場合は行く本人に対する日当と宿泊費が給料とは別に毎日出るのですが、それを見積もって計算しても最終的にとんとんか赤字になります。しかも、(1)から(5)までは「最初に」いるお金な訳ですから、必要準備金がない我が家にとってはまあある意味その時点であきらめがついていた訳ではあるのです。
会社に直訴しようにも長期出張は上層部の意思決定だそうで、ぺいぺいの私が一人で吠えてもまあ首になるのが関の山でしょうか。。。
まあ、工夫に工夫を重ねてぎりぎりの状態で家族で来る事も可能ではないかと思ったのですが、それには準備期間があまりに少なすぎました。半年前から準備が出来ていればもう少し良かったかもしれませんが、正式に言われたのがなんと1月ですよ。
以下、引っ越しの見積もりをした時のやりとりです。。
業者「あ、○○機構の方ですね。またヒューストンですか?」
我が家「いえ、ジュネーブです。」
業者「え、ジュネーブ?それはまた初めてですねえ。。。ヒューストンはたくさんいっていらっしゃるんですけれどねえ」
我が家「どれくらいかかりますか?」
業者「うーーん、スイスはヨーロッパでも内地だから陸送がある分かなり高くなりますねえ。しかも、今引っ越しの時期だから高いですよ〜、もちろん会社から出ますよね?」
我が家「いえ、出ません」
業者「は?そんなんありですか?」
ってな感じでした。そういえば、我が会社はヒューストンにはたくさん人間を派遣していました。アメリカの場合は需要が多くて交通手段も十分だから値引きが効くんですねえ。ヨーロッパは本当に遠い、しかもスイスは高い、その上でしかもジュネーブは高い!
お金の問題が多くを占めてているのですが、(6)も大きな要素で迷いました。インターは高くてかつお高くとまっており需要が多いためか空きがほとんどないのです、現地校はリスクが高くいろいろ悪い噂も聞くので本当に迷いました。しかも、事前にコンタクトするには住む場所に依るため、調査がほとんど出来なかったのです。
妻と本当に悩みに悩んで、今回は単身に決めたという次第です。
っつう事で、色々今回はごたくを並べた不真面目なブログになってしまいましたが、いじけるのは止めにして今はこんな状態でもなんとか頑張ろうと前向きになっています。腐っていても仕方がない訳で、貧乏でも頑張ってやっていくしかない訳です。知恵をつけていくしかないのです。



<生活>(洗濯)
洗濯機は僕のアパートには一階(ヨーロッパでは0階)に共同用で一台あります。乾燥機もあって空いている時間は無料で使えるシステムです。操作ボタンはフランス語なので最初は30分位その場で悩みました。なんとなくいじっていたら動き始めて、約1時間くらいして行ってみたら無事に洗濯できていました。洗剤は日本のものよりもかなり匂いがきついです。硬水なのでカルシウム分やマグネシウム分が汗と混じると匂いが発し易いらしいからだとか?



<今日のジュース>
今日のビールは少しお休みです。
写真)近くのスーパーで買ったアップルサイダーです。果汁100%で値段も安かったので買ったらあたりでした。日本ってアップルサイダーってあまり見ませんよね?このジュースはこの味だよ!ってうなずけるものでした。久しぶりに満足したものに巡り会えました。

0 件のコメント: