
<今日の一枚>
先々週に行ったベルギー・ブルッセルで会議した場所がFondation Universityという所だったのですが、聞く所によると世界的に有名な物理学者がここで講演したり、集まって議論した場所のようです。写真はアインシュタインをはじめとして、ラザフォード、ポアンカレ、ド・ブロイ、プランク、ローレンツ、キューリーなどが一緒に写っていました。ヨーロッパにはこうした過去の遺産をきちんと保管して、今なお使える状態にしている所が多いのです。
<生活>(ジュネーブと赤十字)
今日は快晴でした。今日は少し仕事をしようと思って職場にいくつもりでいたのでちょっと残念。昨日晴れて欲しかったなあ。

職場に行く前にジュネーブのもう一つの象徴とも言えるMusee International de la Croix-Rouge et du Croissant-Rouge(国際赤十字博物館)に行ってきました。アンリ・デュナンが1864年に創始したこの組織は、140年以上に及ぶ戦争や飢饉、災害などの人間の受難に対する救済活動を行ってきました。こうした思想が後々の宗教改革や国際連盟/連合の設立に大きく影響していると言えます。
ジュネーブという街は日本人からすると、噴水やアルプス以外のイメージがあまりないのは残念な事です。ニュースでも毎日の様に出てくるWTOの貿易交渉はジュネーブで開催されています。国際的な難民問題や知的所有権などの調整取りまとめはジュネーブのUNHCRやWIPOなのです。国際電気通信連合(ITU)には日本は大きく貢献しています。概して、各国の要人が集まってきて中々気軽に訪れられない場所なのかもしれません。敷居が高いと言ってしまえばそれまでですが、日本ももっと興味をもって活動に参加して行く必要があるとは思います。
おまけですが、 赤十字博物館の向かいにアリアナ美術館というところがあるのですが、その庭園に日本の品川寺から寄贈されたという釣鐘がありました。観光客がおもしろがってゴンゴン鳴らしていました。結構響くもので、そこを後にしておよそ1キロは離れているWMOまで歩いても鐘の音が聞こえてきました。年末に108の除夜の鐘を鳴らしたら面白いかもしれませんね。

アリアナ美術館(食器や骨董品など、ニヨン焼きが有名)

品川寺から寄贈された釣鐘(ジュネーブで別な日本の釣鐘が見つかり、それを返したお礼だそうです)
その後、職場でたまっている仕事をこなそうと思ったのですが、全くと言っていい程やる気が起きませんでした。体に力が入らず1時間くらいぼーっとだけして帰ってきてしまいました。以前、イギリスの友人から日本とは違うんだから休みの日は体を休めないといけないぞ、と言われました。まさにその通りだと思います。いくら時間があるからと言って休日に仕事をするのは健康にも良くないかもしれません。
来週は思い切って鉄道を使って一泊の旅行でも行ってこようと思います。このままジュネーブだけだと正直息がつまりそうです。せっかく、スイスに来たのだからアルプスを山を望んでみようと思います。

<今日のビール>
(写真)ドイツ産、Brautradition seit社、VELTINS PILSENER、アルコール度数4.8%、味はきりっと澄んだ味おいしかったです。
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