2006年5月28日日曜日

モントルーに行ってきました

<今日のトッピック>
昨日インドネシアで大規模な地震が発生しました。死者、行方不明者が4600人以上との事で本当に悲劇です。先日すぐ近くのメラピ火山が噴火しそうだという事で周辺の住民が避難している矢先の事なのでダブルインパクトとはこの事でしょうか?去年のスマトラ島沖の地震といいアフガンの地震といい、アジア域でも大規模な災害が続いています。僕がここに来る前にやっていた仕事が宇宙から地球を観測する衛星ミッションを開発していたのですが、それが今まさに役立てないといけない時期に来ています。地球観測衛星「だいち」は今年の1月24日に打ち上げられました。現在は、まだデータの検証作業(データの処理などの補正作業)を行っており本格的に使用できるのは10月中旬からの予定ですが、既に今回のインドネシア地震、メラピ火山、レイテ島地滑りの3つの災害を観測しています。特に、現地の情報が中々手に入らない所での災害の規模の把握には、宇宙からの観測は役に立つ場合があります。特に、だいちは災害を監視するためのミッションを一つの大きなお題目に掲げており、頑張ってもらわないといけません。それにしても、これまでの統計から災害は地球のどこかで少なくとも一月に一回は起こっています。特に、地球環境問題が深刻化している中で益々その頻度は上がってきている様にも思えます。今いる僕のやっている仕事も、そうした災害も含めた地球観測を世界で協力して、一層統合化された地球観測が出来る様にしていこうというミッションです。

<生活>(モントルー日帰り旅行)
今日は、日帰りで電車に乗ってモントルーに行ってきました。モントルーはジャズフェスティバルで有名な所ですよね。夏にやる様なので今度機会があれば行ってみたいと思います。ジュネーブからは電車で1時間位です。以下、写真により軌跡を追いました。

(1)ジュネーブコアントラン駅から出発:半額サービスにより2等往復で27フラン(約2500円)でした。普通だと5000円ということですね。普通で買うとやはり高いですよね。日曜で晴れていた事もあり結構人が多く乗ってきました。スイスの国内列車はインターシティ(IC:主要都市間特急)、インターレギオ(IRE:地方都市間特急)、レギオエクスプレス(RE:急行)、レギオ(普通)などに分類されます。さらに、国外と結ぶ列車も乗り入れているためその種類は多いです。座席は日本の電車よりもサイズが広くてゆったりできます。ちなみに、ヨーロッパでは原則改札というものはなく、電車の中で車掌が回ってきてチェックをするのが常です。



(2)お昼を電車内で:駅ではサンドイッチや飲み物を売っていますので、それを買って景色を見ながら食べるのは楽しみの一つです。サンドイッチ(ハムとチーズ)、アップルパイ、ジュースでお腹一杯になりました。電車はレマン湖の湖際を走るため湖の景色と新緑を見ながらゆったり旅ができます。



(3)モントルーに到着です。いきなり誰の銅像かと言えば、クイーンのフレディーマーキュリーです。こよなくモントルーを愛したそうです。



(4)モントルーの街自体は非常にこじんまりとしています。街中はホテルとお土産屋さんが中心みたいです。地形的に湖から傾斜が山の方に続くためまるで日本の伊豆や熱海の温泉街になんとなく似ていると思うのは私だけでしょうか?



(5)モントルーには有名なシヨン城という非常に歴史の長いお城があります。モントルーの街中ら湖畔沿いの散歩道をひたすら歩く事30分、その姿は湖のほとりにこじんまりと鎮座していました。お城というよりは要塞という表現がぴったりの様で、幾度となく戦いの歴史をくぐり抜けてきたとのこと。



(6)入場料10スイスフラン(日本語ガイドあり)を払って中に入ると、一つの小さな社会になっているように感じられました。要塞だけに外壁は高く大砲や銃が覗く穴が何カ所もあります。上階は貴族や騎士、代官などの住居になっています。地下は武器庫や倉庫、そして牢獄がありひんやりしていました。石で出来た部屋って涼しいですね。別な涼しさだったりして。。。そんな歴史を感じたりもします。有名な詩人バイロンがここで閉じこもって「シヨンの囚人」という叙事詩を作り上げたとの事。閉じこもりたくなる心境がわかりません。。。



(7)お城ということで天守閣もきちんとあり、急な階段を長々と上ると結構高い場所から周りが見渡せました。昔は敵の接近を監視していたりもしたのでしょうが、今は目的が違います。きれいなアルプスとレマン湖の景色が美しかったです。



(8)さて、シヨン城を後にして元来た道を通って駅まで戻るとかなり歩き疲れました。時間的にはまだ余裕があったのでローザンヌにもちょっと立ち寄りましたが、この街はまた坂道がすごくとても今日は全部歩いてみれないのでまた後日紹介します。その後、帰りの列車はICに乗りました。行きよりも空いていたので快適に乗って来れました。外の景色も緑が整然としていてきれいでした。



(9)今回の列車旅行は往復で2時間程度の初めてのスイス旅行でしたが、列車も快適で手軽に出かけられる事がわかりました。来週はまた3連休です。今度はもう少し遠くへ行ってみるかもしれません。

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