
<今日の一枚>
街中に一つはある教会です。日曜には多くの人が祈りを捧げに来ます。当たり前な知識として欧米はキリスト教徒が多く日曜は礼拝の日である、という認識がありますが日本ではお寺にお参りに行くのは正月くらいになってしまいましたね。日本では宗教は今異端視されていますが、本来宗教は生きる道しるべであるべきであり偏見を持つ事自体がおかしな事ですね。
<お仕事>(議論)
今日は、午前中は会議をやってその後一日同僚のマイク(ドイツ)、ピーター(アメリカ)、ハーマン(オランダ)、アンティ(フィンランド)、ジョバンニ(イタリア)、ダトング(中国)らとほぼ一日議論を行っていました。再来週にアメリカのシアトルに出張があり、その会議が大きな一つの山場なのですが、その会議に向けて準備がこれから忙しくなります。その準備とそれ以外の雑事でああでもないこうでもないと議論しながら一日が過ぎてしまいました。しかし、こうした議論をどんどんして行く必要があると感じています。アシャシェも傍らで見ながら冷静に分析しているようでした。お互い知り合って2ヶ月以上が経っており、そろそろ気心もしれてきているのでお国柄というよりも個人として付き合う様になりつつあります。僕は、まだ言いたい事の半分も言えていない様な気がします。しかし、何度も言いますがそれは言語の問題もありますが、自分の理論の組み立て方の問題が多くあると感じています。議論を有意義にするか、単に意地の張り合いにするか、ねじれの位置にするかは中々難しい所です。トライアンドエラーあるのみです!
<準お仕事>(とっても楽しい勉強会)
僕はジュネーブに住む国連機関の職員同士のJSAGという会に入っているのですが、今日、仕事が終わってから7時頃に始めてその集まりに行ってみました。「とっても楽しい勉強会」と題して、国連に関する特定の議題を設けて、それについて勉強会を行うという趣旨です。堅苦しくなりがちなので、「とっても楽しい・・・」とつけている所が敷居を下げようとしていて好感が持てます。今日の議題は、「経済統合と経済地理・・・ヨーロッパとアジア」と称してジュネーブ大学の研究生であるO氏による講演を元に質疑応答を繰り返す、というものでした。
ジュネーブにある、様々な国連機関から約20人弱集まって来ていて、ともすると縦割りになりがちな社会で横断的なつながりが出来る場として有効だと思いました。講演も新鮮で面白かった事は事実で、議論も有意義でした。今後も参加していきたいと考えています。今回、僕が分野は違えども参加したいと思った心境の一つに日本の事をどのように考えているのか?というジュネーブで働く日本人国連職員の共通認識をある程度知りたいと思ったからです。安心したのは、ある意味皆共通の問題意識を持っているという事がわかった事です。前にも述べました様に、日本とはどうあるべきか?日本人としてどのように振る舞えばいいのか?皆、疑問を持っていると思うのです。しかし、中々それを議論したり改まって相談できる場はない。こうした気軽な勉強会は直接的な会話はないものの、そうした根源に近づく議論が出来そうで、これから期待できそうなのです。
面白い意見と思ったのですが、日本人というのはなあなあの環境が似合っているのは?というものでした。欧米は契約社会であり文書化社会である。しかし、国際社会の中で日本あるいはアジア同士の関係というものは、これまである程度なあなあのゆるい関係でやって来た面もあり、欧米と様々な外交関係でそりが合わないのはそうした文化背景があるのでは?というものでした。僕は、この意見は日本人文化のある一面の根源に触れつつあると思いました。しかし、その真実はまだ誰も解明していないのでは?と考えています。
なあなあという表現はあまり良くないと思いますが、日本人の真実を解明していくことこそ、国連での自己確立の一歩につながって行くのではないか?と考えています。





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