2006年10月30日月曜日

イラク・サマーワ勤務講話

今日は仕事が終わってから日本クラブの主催による、イラクのサマーワに駐在していた外務省S大使の講話を聞く機会がありました。中々こうした機会はジュネーブにでもいないと出来ない機会かもしれません。

S大使は2年を通じて自衛隊と共にサマーワの宿営地に勤務していました。外務省の職員がサマーワに勤務していたと言う事はニュースでもあまり報道されないことでした。僕も、講話を聞くまでは知りませんでした。

イラクの中でも比較的サマーワは治安が安定していた事と、イラクの中でもサマーワはシーア派が9割以上を占めており、スンニ派のフセイン政権と対立勢力であったため元々十分な国の援助がないままに来た貧困の地帯なので、復興援助を必要としている需要もあったとのことです。

現地での生活や仕事環境、イラク人との付き合いなど、復興援助のODAに直接携わった方のお話は興味深いものがありました。とかく、イラクはどこも怖い所だと思っている僕たちには、新鮮に聞こえるイラクのポジティブな面を見せてくれた感じもします。清潔な水の確保、電力設備の建設、教育事情の改善、道路整備、など自衛隊と外務省が一緒になって行って来たと言う所にイラクでの日本の援助の相乗効果と期待以上のイラクからの感謝の言葉があったそうです。

イラクの課題はまだまだ先が長い事は事実です。現に、治安の問題が再燃しているため国自体が危ないという予測すらあります。しかし、それにも負けずに国際協力や人道援助で身を粉にして働いている人たちも多くいる事を認識させてもらいました。

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