2006年10月20日金曜日

みんなばて気味

<お仕事>
週末です。最近週末が早い様な気もします。ブログも2、3日空けましたが、それなりに忙しくかつ精神的に余裕がありませんでした。今日でようやく一段落ついたのですが、それまでが結構大変でした。

僕たちの部署は基本的にチームワークの仕事になるため、スタッフミーティングで全体の方針を決めてから、各人の仕事にかかります。そして、僕は特にマイクと一緒に仕事をする必要があるために頻繁に彼と打ち合わせを行いながら、かつピーターやハーマン、それにナターシャなどとも相談しながら進めなくてはいけません。

僕も本格的かつ日常的に欧米人と一緒に仕事するのは初めてなので、かなり気を使いますし、英語の問題もありますし、正直疲れます。特に混みいった話になる時にはスムーズに話が進まない事も多々あり処理時間がかかる事もしばしば。英語にによる文章作成はもちろんですが、それも中々まだ発展途上でありマイクにひな形を作成してもらうことが多い状況です。

そして、ようやく週末という今日は皆早めに引き上げて行きました。今日はWMOのスタッフパーティがあったのですが、皆一様にばて気味なので早々に引き上げて行きました。僕は、午後からITU(国際電気通信連合)でワークショップがあり、その後戻って来てから一仕事してから帰りました。さすがに、僕も神経が少々すり減っている様で、睡眠不足の様な感じで朝も中々起きれない状態が続いていたため、この週末は少しゆっくりと休養を取りたいと思います。

それにしても、前にも書きましたが欧米の仕事環境は個人責任主義に寄っている事を悉く感じています。スタッフが1週間以上出張や休暇でいなくても、別にそれをとがめたりする環境はありません。そういう事で評価されるのではなく、如何に自分の責任をこなしているかどうかで日常の評価も決まってくる事をひしひしと感じます。だから、皆平気で2週間以上も休暇をとってそれを大手を振るって自慢するのです。

日本人は逆で、極端に言うと如何に長く仕事場にいることが評価につながっているのが多いと思いませんか?僕も中々そのスタイルから抜け出す事が出来ずにいるのですが、それはこちらでは全くといって良い程通用しません。むしろ、早く帰って自分自身の時間と趣味を持つ事の方が、人間として受け入れられている様な気がします。

何度も言うかもしれませんが、国際社会で日本が活躍するのは国民性の土壌の違いから難しいのが事実です。それらを改善していくには教育と日常の生活を日本人の本質を見極めながら改善していくしかありません。一方で、今日ワークショップで外勤で行ったITUの事務局長は日本人なのですが、その人は最近のニュースでジュネーブの栄誉市民賞を受賞する事になったそうです。日本人が国際的に認められる功績を残すのは数える程しかありませんが、それでも非常にうれしい事です。もっともっと、こうした功績を出せる様にしていくには、こうした土壌の違いのハンデを克服して頑張って行くしかありません。

最後に、愚痴です。

最近、僕の仕事関係において、日本の貢献が見えなくなっています。というか全く見えない!昨年まではこの分野で日本はリード的なポジションを発揮していくことを宣言していながら、現在は全く陰を潜めてしまっているのが非常に腹立たしいし憤慨しています。僕は、その分野のエキスパートとして派遣された訳ですが、それも日本の後ろ盾が十分に欲しい所ですが、現在は切り離されてしまった気分です。どうやら、日本国内での事業が忙しくなっているようですが、それでもこの地球観測という分野なんて日本一国でがしゃがしゃやっていてもどうしようもない事に気づいていない様です。

こうなったら、日本の事はほおっておいて自分のために仕事をするしかないと思っている今日このごろです。この分野での日本の拠出金は相変わらず世界で「第2位」なんですけれどね。日本は金だけ出して、その金が欧米人引いては他の日本人以外のビジネスクラスの旅費に使われていると知ったら皆さんどう思います?

今日の格言:「職業倫理」を持つ事はプロにつながる。困難に直面せよ。by 養老孟司

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