ジュネーブからチューリヒまでは電車で約3時間弱、ザンクトガレンまではチューリヒから約1時間です。往復8時間の電車の旅でした。朝6時に家を出てひたすら電車で東に向かいます。最初にザンクトガレンまで行きました。遠いので切符も往復で最低80フランはいくだろうと思っていたのですが、駅で切符を買うと38フラン。あれ?買い間違えたかな?と思ったのですが、どうやら期間限定の一日乗り放題の切符のようです。しかも、電車のレストランの20%割引券付きです。電車の旅ではこれまでの所はずれがありません。
まず、ザンクトガレンについて以下、写真付きで紹介します。


ザンクトガレンはなんと言っても世界遺産のザンクトガレン修道院がある事で有名です。中世ヨーロッパの学芸の中心として栄えたこの修道院は壮大なカセドラル(大聖堂:写真上)と、付属の図書館の貴重な蔵書が有名です。大聖堂の中(写真下)も荘厳なバロック式の構造がとても素晴らしいです。残念ながら図書館の方には行きませんでしたが、またの機会に。

ザンクトガレンはスイスの最東の都市であるため、もうほとんどドイツ文化圏です。ジュネーブとは趣きが当然違います。街はクリスマスマーケットがあちらこちらに出ていて夜に来ればすごくきれいそうな予感がします。残念ながら日帰り旅行なので今回はみれませんが、昼間からいくつかのマーケットがホットドッグやホットワインなどを売っていて雰囲気はなんとなく味わえました。


ザンクトガレンでもう一つ知られているのが織物・繊維博物館(Textilmuseum)でしょうか?入場料10フランです。スイスの中でも繊維産業で栄えた街だったそうで、伝統的な刺繍工芸が有名のようです。

ザンクトガレンの滞在時間は約1時間でした。日帰り旅行のため次のチューリヒに1時間かけて戻りました。チューリヒ駅はさすがスイスの最大都市であるだけあって大きいです。プラットフォームも長ーい。チューリヒはドイツ、イタリア方面にも電車が出ておりヨーロッパの要所をつなぐ交通の要所でもあります。

駅の建物の中には屋内最大のクリスマスマーケットがやっていました。日曜なのにすごい人で賑わっていました。クリスマスマーケットでは食べ物以外では、独特の民芸品などを売っています。冬の寒さと橙色に染まる幻想的な雰囲気と相まってわくわくして、クリスマスの雰囲気を最高に盛り上げていきます。(夜の話ですが)


駅を出るとバーホフ広場からバーンホフ通りを抜けていくと多くのブランドショップが軒を連ねています。写真下はチューリヒ最大のデパートのJelmoli。ジュネーブと比べるとエンターテイメントは多い様でした。ジュネーブが国連機関を擁する国際都市であるのならば、チューリヒはスイス最大の都市でかつ都市らしい都市という事でしょうか?

今日は市民のマラソン大会だったようです。しかも、大人と子供が手をつないで一緒に走っていました。それもすごい人数です。良い企画だと思いながら、よくこんなに親子が参加しているなと感心してしまいました。

さらに歩いて行くとチューリヒ湖に突き当たります。湖と共にある街という意味では多くのスイスの都市が湖の側にあります。スイスには意外に?多くの湖があり、ほとんどの主要都市はそれらの湖のほとりにあるのです。


チューリヒはリマト川をはさんで左側が先ほどのバーンホフ通りを中心とする新市街エリア、右側が旧市街エリアで若者向けの店が多くなります。その旧市街に、グロスミュンスターと呼ばれるスイス最大のロマネスク様式の大寺院があります。(写真上)
旧市街のグロスミュンスターから川の反対街(新市街側)を見るとフラウミュンスターが見えます。(写真下)


旧市街にあるチューリヒ大学(写真上)とスイス連邦工科大学(写真下)です。お隣さん同士です。スイス連邦工科大学は有名なレントゲンやアインシュタインも学んだ大学です。チューリヒ大学の横にある医学史博物館に入ったのですが、人間の昔の医療の実態を展示したちょっとおどろおどろしいものがいくつか飾ってありました。

大学は高台にあるので、そこからチューリヒの街が展望できます。チューリヒの印象としてはドイツ語圏であるだけにドイツの文化が色濃く出ています。しかし、スイスであることは確固たる主張があるようで、それらが入り交じったような感じでジュネーブの住人からするとなんだか複雑な気分がしました。
残念ながら大きな都市の割には特色の少ない街の様な気がしますが、それはそれでスイス最大の都市ということで昔からある歴史の長い街である訳であり、まだまだ色々隠された特色がありそうです。またの機会にゆっくり探訪してみたいと思います。
今回は駆け足旅行(いつもか?)だったので、なめるような感じの日帰り旅行でした。
0 件のコメント:
コメントを投稿