2006年12月15日金曜日

今日の我が部署

来週からアメリカ出張で、ジュネーブに帰って来たその翌日に日本に帰ります。アメリカからそのまま日本に帰りたかったのですが、世界一周になる場合、3回以上のストップオーバーが必要なのだそうで、一度ジュネーブに戻らないといけないのです。年末に向けて我が部署も段々慌ただしくなってきており、今日も一日どたばたしていました。

今日は午前中スタッフミーティングを行ってさんざん議論したあげく、午後からは事務局長、マイク、ナターシャ、ハーマンと入れ替わり立ち代わり調整しながらあっという間に定時になってしまいました。マイクからは来週の出張について調整すると共に、色々助言をもらいました。ナターシャとハーマンとは来年の東京で行われるシンポジウムの準備、事務局長とは別な仕事の調整などなど。まあ、なんとか今週も無事に終える事ができました。

我が部署は先月のボンの出張以来、かなり結束力が高まったと思います。我が部署は総勢15人の非常に小さな組織ですが、その分お互いの事を良くわかる様になってきています。それぞれ文化も言語も違う国から来た我々ですが、一緒に仕事してきてから8ヶ月以上経って仕事も波瀾万丈の密度の濃い状態が続いてきているため、ある意味文化と言葉の違いを越えた所のつながりの意識が出来ていると思います。

アシャシェ事務局長も相変わらずのカリスマ性を発揮してチームを統率しています。彼はしっかりとした持論、強烈な説得力、それらを何重にも増幅させるような響き渡る声が特徴です。さすがに、ヨーロッパ宇宙機関のヘッドを経験してきただけあります。彼から学ぶものは非常に多いと思います。しかし、強い持論がある分外部には敵も多い事は事実であり、ボンの会議ではそれを目の当たりに見る様なあからさまな攻撃などもあったりします。

国際機関で仕事しているとことさらに思うのは、仕事を進める上で一番解決しなくてはいけないのは、突き詰めて行くと人間関係の整理整頓にあるのではないか?と思うのです。純粋な想像的な研究など一人で進める様な仕事は別かもしれませんが、目標が見えているのに物事が中々進まないのは集団社会の人間の能力の限界であり、それを如何に効率的にするかで日々我々は頭を悩ませているのではないかと思うのです。

人は皆それぞれ自分の理想的な考えや夢があり、それを実現するための方法やアプローチも違います。如何に人間の行動を規律し、仕事のやり方を共通化しようとしても限界があるし、千差万別であるからこそ逆に面白いということでしょう。

我が部署が組織されて8ヶ月、ようやくまとまりが出来て来たイメージです。12月も末となりもうクリスマスモードが漂い始めているのですが、来年はどうなっていくのか不安半分、やる気半分と言った所です。

僕自身は今日でほぼ今年のジュネーブの勤務は終了です。

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