2007年4月9日月曜日

ポーランド旅行(その2)

ポーランド・ワルシャワ2日目です。この日は一日ワルシャワ市内の観光に費やしました。以下、一挙に大量の写真と共にどうぞ。



街中です。意外と近代的なビルが多いのです。交通はトラムが縦横無尽に走っていて頻度も良く、時間も結構正確なのには驚きました。トラムの写真を撮れなかったのは失敗でした。ホテルを出てからトラムに乗って、まずは市内を北に向かい、そこから新市街(Nowe Miasto)から旧市街(Stare Miasto)方面に向かいました。



トラムを一度降りたときにあった郊外のARKADIAモールです。アメリカのスタイルのモールで、カルフールや寿司屋さんも入っています。ポーランドの印象が結構変わってしまいすね。というよりも、僕の意識を変えて行かないといけないのかもしれません。







まずは新市街から入ってみると、多くの教会やホテルが立ち並んでいました。建物はカラフルな色使いのきれいなものが多いです。教会ではさすがにイースターの休日なので、多くの人が小さな籠にイースターエッグを入れて持ち歩いていました(写真上)。教会の中では司祭がイースターの説教中でした(写真下)。それにしても、教会がこの周辺で密集する様にいくつも立ち並んでいるのは少し疑問でした。なぜ、教会がいくつも建っているのでしょうか?宗派は同じなのですよね?単に、市民の数に合わせて必要な数だけ作っているのかな?写真下はイースターエッグです。







写真上はキューリー夫人の生家(Muzeum Marii Sklodowskiej-Curie)です。イースター休暇中はクローズとの事で残念!観光シーズンじゃあないのか?と思いましたがしょうがないです。写真中は聖ヤツェク教会です。キューリー夫人がここで生誕の洗礼を受けたとの事です。写真下の教会の中は相当広いものでした。多くの人が礼拝に見物に来ていました。懺悔の部屋では多くの人が告白を行っていました。こういう場面を見ると改めてキリスト教の文化と東洋の文化は違う物であると実感します。僕にははっきり言ってわかりません。なぜ、キリストを敬うのか、唯一神というものが存在するのか、僕は仏教でもないので自分が何を信仰しているのか?という問いには答えられないのですが、宗教というものの実感がない、生活と密着していない事への疑問が湧いてきます。ここに礼拝に来ている人たちと僕の意識の差はどのような物があるのでしょうか?生きる糧、すがるもの、が答えなのでしょうか?それも人それぞれなのでしょうか?





旧市街の入り口であるバルバカン(Barbakan)です。旧市街を囲む様に建築された赤れんがの城塞です。この城塞も第2次世界大戦で完全に破壊されたそうですが、一部を復元したそうです。



城塞の側から見たヴィスワ川(Wisla)です。この辺は散歩に良い緑が多い地域のようです。





旧市街の広場(Rynek Starego Miasta)です(写真上)。そして、その中心に位置するシンボルの人魚像(Pomnik Syreny)です。ここも大戦で完全に破壊されましたが、市民の奮闘によって細部まで完全に再現されたそうです。まさに脱帽です。



琥珀はポーランドが世界的な名産地だそうで、お土産でも大変有名なのだそうです。世界の8割の生産を占めているの出そうです。琥珀そのものが良くわかっていないのでなんとも解説出来ないのですが、琥珀杉などの樹液が長い年月をかけて宝石化したものなのだそうですね。装飾品では良く見かけますが、何で出来ているのかは今回初めてわかりました。日本で買うよりも断然お安いそうで、ポーランドに来た際にはお土産に是非どうぞということだそうです。但し、まがいものが多いのできちんとした所で買う必要がありそうです。



旧市街の南端は王宮広場(Plac Zamkovy)があり、旧王宮(写真の赤い建物、現在は博物館)と、ズィグムント3世の円柱(Kolumna Zygmunta III)が立っています。ここら辺は観光の拠点という感じであり、多くのカフェやレストランがあります。



旧市街を南に抜けてすぐの所にある聖アンヌ教会です。豪華な教会で入ってみたかったのですが、すごい人が並んでおりあきらめました。ポーランドで忘れてはならないヨハネ・パウロ2世の絵画が正面に飾られていました。



如何にもポーランドのイメージを与える様な風景でした。





旧市街をさらにクラクフ通り(Krakowskie Prezed Miesocie)に沿って南下すると、通りに沿ってワルシャワ大学などがあり、その対面くらいに聖十字架教会(Kosciol Sw.Krzyza)があります。ショパンの心臓が埋葬されているとの事。しかし、大戦でこの教会も破壊されて心臓も持ち去られてしまったのですが、戦後再建と共に心臓はショパンの命日に戻されたとの事です。



聖十字架教会の斜め向かいに今度はコペルニクスの銅像が建っていました。有名人に由来するものが目白押しです。地動説で有名なコペルニクスは天文学のまさに魁でした。







歩き回ってお腹がすいたので昼食はやはりポーランド料理ということで、ピエロギ(Pierogi)を目指しました。観光客目当てのレストランに入りましたが、それでも結果的には中々良かったです。写真上は赤キャベツのスープです。浮かんでいるのはこれもPierogiの一種らしく中はミンチでまるで餃子の様でした。このスープはかなりおいしかったです。

写真中がメインディッシュのピエロギです。ピエロギは中国の餃子が伝わったものだと言われています。中身はチーズ、肉、マッシュルームなどの野菜、等のバラエティがあるそうです。僕はチーズとマッシュルームを頼みましたが、カラフルで味も抜群でした。あまいチョコレートや果物のピエロギもあるみたいです。

写真下はポーランドビールです。味はまずまずでしょうか?乾いた喉にはなんでも最高でした。ビールはこちらは種類が結構多く、どれもスーパー買うと500mlで100円くらいでしょうか。やはり、日本の三分の一ですね。



昼飯後に、近くのショパン博物館に行ってみました。しかし、ここもキューリー夫人の家と同じくイースター期間は閉館でした。なんとも、一番見たかった所が閉まっているのは残念無念でした。





その後、市内をひとまず後にして、今度はバスに乗って郊外のヴィラヌフ宮殿(Palac Wilanowski)に向かいました。17世紀から18世紀にかけて作られた当時の国王用の夏の離宮とのことです。バロック式の美しい庭園と建物でした。



ワルシャワではお花の屋台を多く見かけました。チューリップなどのカラフルな花束を囲んで人々が談笑する風景はなんともいいものです。







ヴィラヌフ宮殿を後にして、バスに乗って市内に戻る途中にあるワジェンキ公園にも立ち寄りました。大きくてきれいな公園でした。写真上はショパンの銅像です。写真中のような広い散歩道と、写真下のようなきれいな芝生と孔雀まで。市民の憩いの場となっているようです。夏になると多くの草花が咲いてよりきれいになりそうな公園です。



観光のおおよその締めくくりであるヴィスワ川のほとりにあるシレナ像(Syreny)です。人魚に関するおとぎ話が元になっているようです。



ワルシャワの夕暮れです。ポーランドは平坦な土地で山や丘が少なく地平線がなだらかなために、土地が広く感じます。夕暮れはきれいでした。夕食は是非またポーランド料理を食べよう!と張り切っていましたが、イースターで軒並みレストランはお休み!せっかく、ポーランド名物の豚肉料理ゴロンカとマッシュルームスープを食べようと思っていたのに、レストランは開店しておらず、残念ながらヒルトンのレストランでハンバーガーだけという寂しい食事になってしまいました。。。



ポーランドは紅茶を良く飲むそうです。しかも、ミルクティーというものはなくレモンティーが主流なのだとか。ミルクティーは子供の飲み物と考えられている様なのです。ホテルにミルク以外にレモン液がいくつか置いてありました。





翌日、ジュネーブに戻る前に街の建物を2枚程撮りました。写真上は事実上戦前の廃墟と思われる無惨な建物の残骸です。写真下はその隣に建つ大きなマンションで、このような建物がいくつもならんでいます。ポーランドの今を語るには観光場所もいいと思いますが、このような市民の生活の場の現状を知る事も一つの大切な事なのかもしれませんね。

初めてのポーランドはゆっくりと出来ました。また来てみたい所です。

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