2007年4月9日月曜日

ポーランド旅行(その1)

ポーランドの首都ワルシャワに旅行に行ってきました。なぜ今回ポーランドかと言うと、飛行機代、ホテル代をマイルとポイントで浮かすために選択した結果でした。イースターの休日は4日間。ヨーロッパはホテル代、飛行機代共に中々安くはありません。加えてユーロはついに160円代です。余暇を過ごすのはかなりお金がかかる事です。

ところで、イースターの休みについて少しだけ。イースターは復活祭と言って、キリストが死刑になってから3日目に復活した事を祝う日です。復活については中々難しいキリスト教上の教義があるようであり、ここでは解説できませんが、現代の行事として卵に様々な色や模様で装飾をつけるイースターエッグがあります。この卵から雛が生まれてくる事をイエスの復活に結びつけているとの事です。この卵を教会で神父から意義を説いてもらって、その後卵を色々な場所に隠して、子供達に探させる事もするようです。

イースターは、春分の日の後の最初の満月の次の日曜日、という定義があり、毎年の計算を行うのがかなり複雑のようです。毎年祝日が移動するため移動祝日とも呼ばれていて、今年は4月8日で昨日がそれに当たります。また、前後の金曜日をグッドフライデー、イースターの翌日の月曜日をイースターマンデーといって休日となります。

さて、話を戻して、ポーランドはEUに加盟していますが、通貨はズオチを使っています。物価も日本の三分の一程度で、ヨーロッパの中でも比較的割安に旅行出来ると思います。それに何と言っても中々行けない所でもありますので、今回急遽行ってみる事にしました。飛行機は先日も書きましたが、エールフランスのマイレージが少しあったのと、ホテルはヒルトンのポイントが少しあったので、それらを使いました。ワルシャワのヒルトンは最近出来たばかりで、ちょうどプロモーション期間となっていたのも手伝って、かなり割安で行く事が出来ました。

早速、写真付きでご紹介。



ワルシャワの玄関口、フレデリック・ショパン国際空港です。ポーランドと言えばショパン、という位に有名人ではショパンが最も有名ですが、空港に名前を残す程であるのもうなずけます。色がなぜか赤紫色なのは赤キャベツのスープから来ているのでしょうか?

ポーランドについて少し、言語はもちろんポーランド語、通貨はズオチ、戦争で数々の悲惨な経験を持つワルシャワ、ナチス迫害とアウシュビッツ収容所は語るに余りあります。アウシュビッツ収容所はワルシャワから電車で5、6時間の南西方面にあります。また、その近くにはクラコフというポーランドで最も大切にされている街があります。世界遺産に指定されている街並もあり、有名なSF作家のスタニフワフ・レムの住んでいた街でもあります。僕も彼の作品は愛読しました。

有名人と言えば放射線研究のキューリー夫人、天文学者のコペルニクスなどもいます。ポーランドは地理的にドイツとロシアの間にある両国の間に挟まれた関係上、双方の影響をあらゆる面で強く受けて来ています。戦争では何度もワルシャワなどは地図から消えたのですが、不死鳥のような復活を遂げて現在に至っています。人々の中にこれほど母国の意識がある国は珍しいのではないでしょうか?



空港からはバスかタクシー、あるいはレンタカーで市内中心部に向かいます。タクシーはやはりぼったくりなどの白タクは多い様です。バスは一回100円弱と安いのですが、たまにスリがいるそうで、まだまだ社会的には不安定な要素も多くある様です。そのバスに乗って30分程で市内中心部に着きました。写真は市内中心にあるワルシャワ鉄道駅です。



市内到着後の第一印象は大きい街だなあ、と感じました。写真の様な高層ビルもまばらですが点在しており、かつまたこれから建つビルも多く建設中の様です。近代化の波が急速に進んでいる様です。車は日本車は他のヨーロッパに比べて少ないですがトヨタ、ホンダはそこそこ見かけます。もっと、寂しい街を想像していましたが、市内中心部は非常に発展している感じでした。人々は人種的にはスラブ系でロシアやウクライナなどの東欧系が大多数です。女性もきれいな人が多く、たまにはっとするような美人も多いですね。東洋系は西欧程見かけなくなりました。







市内中心部から歩く事20分で、ワルシャワヒルトンに到着です。ホテルは出来立てほやほやらしく、まだレストラン等一部が開店していませんが今回の滞在では十分満足出来ました。(写真上)高層ヒルトン(写真中)部屋からの眺め(ちょっと殺風景ではありますが眺めは良かったです)(写真下)部屋外観(サービスもOKでした)。一つ問題は市内からちょっと離れた場所の多少辺鄙な場所にある事でしょうか。歩いてくる間に人気のない通りを歩く事になり、公共の交通機関かタクシーを使わないとちょっと怖い感じでした。



公共の交通機関は、市内はトラム、バス、地下鉄が走っており、比較的移動手段は便利です。どれもチケットは共通ですが、チケットは地下鉄以外には券売機がある訳ではなく、街にある売店(KIOSK)か運転手から購入しなければなりません。しかし、一日乗り放題でも7.2ズオチ(約240円)で安くて便利です。写真は一日券です。



到着してから、少し市内を歩き回ってみました。ワルシャワは新旧の入り交じった街です。全くの廃墟から立ち上がって、ここまでの発展を築き上げた市民の努力には敬意うべきなのでしょう。高層ビルの合間には戦前の建物のように古いレンガ造りの建物が廃墟となって所々残っています。

写真は、市内の中心部の駅のすぐ側にある文化科学宮殿です。ロシアの帝政時代にスターリンから送られた豪奢な建物なのだそうです。しかし、ワルシャワ市民には受けが悪いとの事。街のど真ん中にあり象徴的な建物に見えますが、市民に嫌われているというのが驚きです。なんとも複雑で不思議な建物に見えてしまいます。



市内で最もおしゃれなノヴィ・シフィアット(新世界通り)を夜に歩いてみました。洒落たブティックやカフェが建ち並んでいます。



中心部に戻って文化科学宮殿のすぐ側にある、最新のショッピングモールであるズウォティ・タラスィです。外見は特徴のあるデザインで中に入ってみると、最新のショッピングモールになっていました。ワルシャワには郊外にもいくつかショッピングモールがあるようです。それにしても、ワルシャワは警察官があちこちでパトロールしています。やはり、まだ完全には街中は安全ではないのかもしれません。

今日、夜は日本食レストランの稲波で久しぶりの日本食をがっつり頂きました。値段もジュネーブに比べたら安いので、カツ丼、肉野菜炒め、酢の物盛り合わせ、ビール2本、アイスクリームを頼んでお腹一杯で占めて5千円でした。久々に日本食をたらふく頂いて満足のままこの日を終えました。

帰りに少しバーでこれまたポーランドの名物ウオッカを一杯飲んで帰りました。ウオッカもポーランドだからおいしいのかもしれません。しかも、ワルシャワは夜は寒い!身も心も凍えるというのはこの事でしょうか?暖冬という言葉はここではあるのかな?

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