2007年7月15日日曜日

déjeuner à OMPI, etc

今週末は来週末からのスペイン出張があるため、その準備として土日とも仕事をしていました。先週で上着が必要なくらいの寒さだったのですが、この週末から30度を超える暑さがやってきました。スイスもようやく夏本番といった所でしょうか?さて、今週末はあまり話題がないので、以下今週の事をつらつらと書きます。

WIPOで昼食。国連機関食堂巡りの第4弾、今回はWIPO(世界知的所有権機関)に行ってきました。あまり聞き慣れない?機関でしょうか?それでも、国際的な知的所有権に関する調整と権利の管理を行っている重要な機関です。国際的な特許の数がアメリカについで日本が世界第2位と言う事で、日本人の職員も結構多く働いているとの事でした。以下、早速カフェテリアにおける写真です。



入り口の本日のメニューです。品数はどこも大体同じの4品です。しかし、日本食(もどき?)もたまにあるとの事で、アジアンの少ないジュネーブ国連機関の食堂において貴重な食堂かもしれません。是非、機会があればありつきたいものです。



カフェテリアの風景です。写真が暗くなってしまいました。他のカフェテリアよりもおしゃれな感じでしょうか。周りの景色はそれほどではありませんが、食堂の中がきれいです。



僕がこの日に食べたのはパエリアと野菜、フライの付け合わせでした。味はそこそこでしょうか。でも、今まで食べた食堂の中では比較的ランクは上です。

しかし、色々な人に話を聞くと日本人の皆さんは結構な人が昼食は自分で自宅に帰って食べたり、あるいはお弁当などを作って持ってくる人が多いみたいです。確かに、食堂にアジアン食がないと、毎日食べるには耐えられない人も密かに多くいるのかもしれません。また、値段も市内よりは安いとは言え、日本の昼食よりは高いと思うので味と値段の面から割に合わない、と思ってしまうのかもしれませんね。

今週というか先週の出来事をもう一つ。こちらの JETRO(日本商工会)が主催する「国際標準化の動向」という講演会を聞きに行ってきました。ジュネーブは所謂国際標準の街でもあります。街が標準化をしているという意味ではなく、ISO(国際標準化機構)やIEC(国際電気標準会議)の本部がありますし、その他の国連機関もある意味では様々な分野における国際標準を策定したり調整している訳でもあるのです。

ISOやIECがないと何が困るか?一言で言ってしまうと、人間は「秩序」を好むか?「無秩序」を好むか?という事になるのかもしれません。乾電池、デジカメ、ねじなどはISOの規格として分かり易い例だと思いますが、これらが国毎、あるいは国の中で規格がばらばらだったらやってられませんよね。それらの規格を決めて管理し、皆が共通に使える様にしていこうというのがISO, IECなどの標準化の取り組みです。

しかし、物事には限度というものもあって、標準化しすぎると人間生活はやはり面白みがなくなってきます。違いがあるからこそ人間生活としてのうまみが出るのも事実です。それはバランスの問題であり、標準化とバラエティは議論に議論を重ねて、結果的に結論が出る物ではあまりないようです。

一つだけこれまで納得が行かなかったのが、ISO9000(品質マネジメント)とかISO14000 (環境マネジメント)の日本でも会社などで有名な規格があります。この二つの規格は会社の世間的な信頼性を確保するために最近では多くの会社がこぞって取得するようになりましたが、どれだけ意味があるのでしょうか?自分に自身のない人たちが教わってやる分にはいいかもしれませんが、自分で自分の規格も作れないような会社はそれ自体が問題なのかもしれません。

別な観点で、この二つの規格はイギリスが提案して認められてものです。イギリスはこれを利用して認証取得のための機関をたくさん設立して、認証審査と取得のための莫大な稼ぎをこのISOから得てきました。所謂「良い商売」だったのです。これを美味しい商売をさらに拡張すべく新たなISOを国レベルの戦略でドイツなども提案してきています。

僕も、日本の会社では ISO9000に多くの労力と時間を費やしてきました。その度に、なんだか本質的な仕事ではない気がして、踊らされている感じがしていました。ISOは人間生活をより豊かにするためにある事を考えると、ISOで逆に自分で自分の首を絞める生活だけはしたくないものです。

今日のビール、BOXER OLD、Brasserie Boxer、スイス産、250ml、5.2%、久しぶりにスイスのビールです。味は・・・まあまあでした。

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