2008年1月25日金曜日

ダボス会議、経済って?

今週はスイスのスキーリゾート地のダボスでWEF(世界経済フォーラム)が開催されています。日本からも福田首相をはじめ多くの政治家が参加してい るとの事です。ダボス自体は人口1万人程度の小さい街ですが、空気がきれいであることで有名で結核などの療養施設もあるとのこと。

ここで著名人が集い世界経済について話し合います。最近は株価が世界的に値下がりしているとのことでホットな話題になっているようですが、経済だけの問題ではなく色々な分野の問題が益々グローバルな対話が必要になってきていると思います。

翻っ て経済という問題から見ると、経済って結局は人間の活動の仕組み問題であって、外的要因として自然、環境、資源、災害など外的な要因と密接に関連している 事は当たり前の事実なのですが、最近それが漸く政治のレベルで縦割りから横割りの度合を高めながら話し合われるようになってきていると思われます。

経 済は非常に大事ですが、経済の問題を人間の中の問題として小手先の解決策だけはしてほしくないものです。例えば金利を調整するとか、公共事業を増やすと か、そういうのは短期的な解決策で後々にしわ寄せが来るばかりだと思います。それよりも、外的要因と連携して中長期的な解決策を見出すために知恵を絞る事 が必要になってきていると思います。

多分、そのためには一国の中でも関連する分野の横断的な調整が必要で、その上で各国が連携していく必 要があります。経済の問題を経済人だけが話し合う時代ではないということです。地球という大きな金魚鉢を考えた場合、その金魚鉢の中で生活をしている金魚 (人間)は、鉢の許容量、鉢の中の水の温度、成分、汚れ具合などを常に監視しながら、空気を送った方がいいのか、餌を上げた方がいいのか、水を変えた方が いいのかを考える必要があります。

地球というのは段々と人間にとって小さくなっていっている、というのと傲慢な意見かも知れませんが、情 報の流通という観点からみると小さくなっていっています。経済という観点でも小さくなっていっています。僕が恐れているのは、地球という金魚鉢の中の水が 既に汚れつつあり、その中に金魚が10匹以上入っていて、今にも窒息しそうな状態がいつか来るのではないか?ということです。

その金魚の一匹はキリバス諸島であったり、インドネシアやカリフォルニアの山火事の中にいる被災者であったり、北極の白熊であったりするのではないでしょうか?

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